僕(タクミ)が新卒で入社した2018年頃、歓迎会といえば居酒屋の大広間に30人が詰め込まれて、 飲み放題のビールで乾杯するのが当たり前でした。隣の人の声が聞こえないくらい騒がしくて、 翌朝は二日酔いで始業ギリギリに出社する——そんな光景が“普通の飲み会”だった時代です。
あれから8年。幹事を何十回とやってきた実感として、飲み会の空気は完全に変わりました。 この記事では、現場で肌で感じた変化を6つのトレンドとしてまとめます。幹事の基本テクニックと合わせて、 今の飲み会に合ったやり方を探ってみてください。
最初に気づいたのは2023年の秋です。部署の忘年会を企画しようとしたら、 “全体でやるより、チームごとに分けてほしい”という声が複数あがりました。 ホットペッパーグルメの調査(2025年)でも、ビジネスパーソンの約6割が “飲み会は10人以下が理想”と回答しています。
実際、4〜6人で個室やカウンター席を予約すると、全員と話せるし、 料理も一人ひとりの好みで選べる。“量より質”のシフトは、 単なるコロナの後遺症ではなく、飲み会の本質的な進化だと感じています。
先日の飲み会で、6人中3人がノンアルコールを頼んだときは少し驚きました。 でも、よく考えたら自分も最近はハイボール1杯で切り上げることが増えている。 サントリーの発表によると、ノンアルコール飲料の国内市場は2019年から2024年にかけて 約1.4倍に拡大。“ソバーキュリアス”(あえて飲まない選択をする人たち)という 言葉がメディアで取り上げられる頻度も、ここ2年で急増しました。
厚生労働省が2024年に公表した“健康に配慮した飲酒に関するガイドライン”も、 この流れを後押ししています。飲酒量のリスクが具体的な数値で示されたことで、 “飲まない理由”を説明する必要がなくなりつつある。これは大きな変化です。
新卒の頃は、飲み会が3〜4時間続くのが当たり前でした。二次会、三次会まで行って、 帰宅は終電ギリギリ。翌日ボロボロになりながら“昨日はお疲れさまでした”と メールを打つところまでがセットだった記憶があります。
今は違います。19時開始、21時解散。2時間きっちりで終わる飲み会が圧倒的に多い。 リクルートの調査(2025年)では、会社の飲み会に求める時間として “2時間以内”を選んだ人が7割を超えています。 リモートワークが定着して、“帰宅後の自分の時間”を大切にする人が増えた影響も大きいでしょう。
幹事をやっていて一番ストレスだったのが、会費の徴収です。 飲み会の翌週に“すみません、まだ3,500円もらってないんですけど…”と 催促するあの気まずさ。財布に小銭がなくてお釣りが出せないトラブル。 経験した人なら分かるはずです。
キャッシュレス決済の普及率は2025年時点で約42%(経済産業省調べ)。 PayPayやLINE Payでの送金に抵抗がない人が大半になりました。 僕の場合、最近は“飲み会の3日前までにPayPayで送金してください”と 案内するようにしていますが、未収金のトラブルはほぼゼロになりました。 事前集金はドタキャン防止にもなるので、一石二鳥です。
3年前、チームに甲殻類アレルギーの後輩が入ってきたとき、 初めて“お店選びの前にアレルギーを聞く”という発想が生まれました。 それまでは正直、考えたこともなかった。反省しています。
農林水産省の調査では、食物アレルギーを持つ成人は推計で全体の約5〜10%。 10人の飲み会なら1人はいる計算です。 加えて、ベジタリアンやヴィーガン、宗教上の食事制限がある人も珍しくなくなりました。 外国籍のメンバーがいるチームでは、ハラール対応のお店を探すことも日常的な作業になっています。
幹事を引き受けると、だいたいこうなります。日程調整はLINEの投票機能で、 出欠の最終確認はLINEグループのノートで、会費の管理はスプレッドシートで、 お店の候補はGoogleマップの共有リストで——。 ツールが4つも5つも分散して、どこに何を書いたか自分でも分からなくなる。
この“ツール分散問題”は、僕だけの悩みではないようです。 幹事経験者を対象にした民間調査では、約7割が “準備の手間を減らすツールがあれば使いたい”と回答しています。 ただし条件がある。“アプリのダウンロードやアカウント登録が不要”であること。 参加者に余計な手間をかけさせたくない、という幹事心理が見えます。
のみらくを作った動機も、まさにここにありました。 日程調整・出欠管理・会費管理をひとつの画面にまとめて、 参加者にはURLを1つ送るだけ。アカウント登録も不要にしたのは、 自分自身が幹事として“これがほしかった”と思えるものを目指したからです。
2018年と2026年の飲み会を比べると、形はずいぶん変わりました。 少人数化、ノンアルの浸透、時短、キャッシュレス、多様性への配慮、デジタルツールの活用。 どれも“参加者一人ひとりを大切にする”という方向に向かっています。
一方で、変わらないこともあります。 “みんなで食事をしながら話す時間が、チームの信頼関係を作る”—— この本質は、大広間に30人で集まっていた頃も、カウンター席で5人で飲んでいる今も、同じです。
トレンドは知っておくに越したことはないけれど、振り回される必要はありません。 大事なのは、目の前の参加者が“来てよかった”と思えるかどうか。 少人数でも大人数でも、お酒を飲んでも飲まなくても、 その場にいる全員が自然体でいられる飲み会を目指す。 幹事としての8年間で、僕がたどり着いたのはそんなシンプルな結論でした。
日程調整・出欠管理・会費管理を1つにまとめた無料の幹事支援ツールです。 参加者のアカウント登録は不要。URLをシェアするだけで使えます。
Webエンジニア歴10年以上。50回以上の幹事経験をきっかけに、のみらくを個人で開発・運営しています。企業の懇親会から友人同士のカジュアルな飲み会まで、さまざまなシーンで培った実体験をもとに、幹事ノウハウを発信しています。
運営者について詳しく