のみらく
多様な料理が並ぶテーブルを囲む人々
2026年1月28日更新: 2026年3月3日6分で読める

飲み会のアレルギー・食事制限への配慮ガイド

僕(タクミ)が幹事2年目のとき、やらかした。歓迎会のコース料理にエビチリが入っていて、新入社員の子が甲殻類アレルギーだった。 幸い本人が気づいて食べなかったから事なきを得たけど、あのとき食べていたらと思うとゾッとする。 それ以来、アレルギーと食事制限の確認は幹事の“絶対ルール”にしている。 この記事では、僕自身の失敗や周囲で聞いたヒヤリハット事例をもとに、飲み会でのアレルギー・食事制限対応を整理した。お店選びの段階から読んでおくと、なお安心だと思う。

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実際にあったヒヤリハット事例3つ

食物アレルギーによる健康被害は、消費者庁の報告で年間およそ6,000件。 飲食店での事故も少なくない。飲み会の幹事が知っておくべきリアルな“ヒヤリ”を3つ紹介する。

事例1:コース料理に隠れたクルミ

前菜のサラダにクルミが入っていた。ナッツアレルギーの参加者がドレッシングに混ざっていたクルミの粒に気づかず口に入れかけた。 隣の席の人が“それクルミじゃない?”と声をかけて未然に防いだケース。 2023年にクルミが特定原材料(表示義務)に追加されたのは、こうした事故が増えたからだ。

事例2:“少しくらい大丈夫でしょ”

乳製品アレルギーの同僚に、知らない先輩が“チーズ一口くらい平気でしょ”と勧めた。 本人が断ったから良かったものの、アレルギーの重症度は他人が判断できるものではない。 アナフィラキシーショックは微量でも起きうる。これは知識不足が原因の典型例だった。

事例3:鍋の取り箸問題

甲殻類アレルギーの人がいる鍋パーティーで、エビを取った箸でそのまま豆腐を取り分けた人がいた。 いわゆるコンタミネーション(交差汚染)のリスク。鍋やシェア料理では取り箸の管理が生死を分けることもある。

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幹事が覚えるべき特定原材料8品目

食品表示法で表示が義務づけられている特定原材料は8品目ある。 2023年3月にくるみが追加されて7品目から8品目になった。 これに加えて表示が推奨されている20品目もあるが、まず幹事として押さえるべきはこの8つだ。

特定原材料8品目(消費者庁
小麦
えび
かに
そば
落花生
くるみ

※ 加工食品への表示は義務だが、飲食店のメニューには表示義務がない。だからこそ幹事が事前に確認する必要がある。

僕が特に怖いと思うのは“隠れアレルゲン”だ。醤油には小麦が入っているし、天ぷらの衣にも卵と小麦が使われる。 和食は一見シンプルに見えて、実はアレルゲンが多い。お店に確認するときは、調味料レベルまで聞くのが鉄則だと思っている。

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聞き方ひとつで回答率が変わる

最初に失敗したとき、僕はそもそもアレルギーの有無を聞いていなかった。 聞き始めてからも“アレルギーある人いますか?”と全体チャットに投げるだけだと、遠慮して言い出せない人がいた。 試行錯誤した結果、以下のやり方に落ち着いた。

回答率が高い聞き方
  • 出欠確認と一緒に“全員に”回答してもらう形式にする
  • “特になし”も選択肢に入れて回答のハードルを下げる
  • 自由記述欄を設けて苦手な食材も書けるようにする
  • 締切を設けて早めに回収する(お店との交渉に時間が要る)
避けたほうがいい聞き方
  • グループチャットで“アレルギーの人だけ連絡して”と投げる
  • 口頭で聞いてメモを取らない(忘れる原因になる)
  • 直前に聞く(お店が対応できない)
  • 一度聞いて安心する(メンバーが変わる可能性がある)
のみらくを使う場合

のみらくの出欠フォームにはメモ欄がある。ここに“アレルギー・食事制限があれば記入してください”と案内文を添えておけば、出欠と同時に情報を回収できる。 個別にDMする手間が省けるし、記録も残るから当日の確認漏れも防げる。

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お店への伝え方で対応品質が変わる

ここで手を抜くと、当日に“聞いてません”と言われる。実際に僕も一度経験した。 電話で“アレルギー対応お願いします”とだけ伝えて、具体的な品目を言い忘れたのだ。 それ以来、お店への連絡は必ずこの手順を踏むようにしている。

予約時
電話で「甲殻類アレルギー1名、乳製品アレルギー1名」のようにアレルゲンと人数をセットで伝える。曖昧に「アレルギーあり」だけでは不十分。
予約確定後
コース内容を確認し、該当メニューの差し替え案をお店に提案してもらう。追加料金が発生する場合もあるので、ここで確認しておく。
前日
リマインドの電話を入れる。シフト制の飲食店では、予約時と当日のスタッフが異なることが多い。伝達漏れを防ぐためにも前日確認は有効。
当日入店時
担当スタッフに再度アレルギー対応の件を伝える。料理が運ばれてきたら、該当者の皿が正しいか目視で確認する。
覚えておきたいこと

飲食店にはアレルゲン表示義務がない(加工食品と異なる)。 お店側も善意で対応してくれている場合が多いので、感謝を伝えつつ、しかし“確認はしすぎるくらいでちょうどいい”と思っておくのが安全だ。

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アレルギー以外の食事制限も把握する

最近は外国籍のメンバーがいるチームも珍しくない。僕のチームにもベジタリアンのエンジニアがいて、最初の歓迎会では焼肉を予約してしまい、かなり申し訳ない思いをした。 アレルギーと違って命に直結するケースは少ないが、“食べられるものがない”状況は本人にとってかなりつらい。

よくある食事制限と飲み会での対応策
ベジタリアン
肉・魚を食べない

ラクト・オボなど細かい分類がある。卵や乳製品はOKな人もいるので、本人に直接確認するのが確実。イタリアンや和食の野菜コースが選択肢になる。

ヴィーガン
動物性食品を一切避ける

出汁にかつお節が入っている時点でNGになる。都市部ならヴィーガン対応のレストランも増えているので、事前にリサーチしておくと助かる。

ハラール
豚肉・アルコール・特定処理でない肉を避ける

ハラール認証店がベストだが、見つからない場合は海鮮メインのお店を選ぶ。醤油にアルコールが含まれるケースもあるので注意。

グルテンフリー
小麦製品を避ける

醤油にも小麦が使われている点は意外と知られていない。和食を選ぶ場合はたまり醤油(小麦不使用)で対応可能か確認してみるといい。

失敗から学んだ3つの鉄則

偉そうに書いてきたけど、全部自分の失敗がベースだ。あのエビチリ事件がなかったら、僕は今でもアレルギー確認をサボっていたかもしれない。

1.全員に聞く。個別に聞くと漏れるし、本人が言い出しにくい。出欠確認のフォームに項目を入れるのが一番確実。
2.お店には具体的に伝える。“アレルギーあり”では伝わらない。品目・人数・重症度をセットで。前日にリマインドも忘れずに。
3.当日も気を抜かない。料理が出てきたら確認する。取り箸の管理をする。“ちょっとくらい”を他人が言わない空気をつくる。

食物アレルギーは命に関わる。幹事の仕事は場を盛り上げるだけじゃなく、全員の安全を守ることでもある。面倒に感じるかもしれないが、一度仕組みをつくってしまえば毎回の手間は大したことない。

のみらくで仕組み化する

のみらくなら出欠回答時にメモを残せるので、アレルギーや食事制限の情報を自然に集められる。 毎回DMで個別に聞き回る手間がなくなるだけでも、幹事の負担はかなり減るはずだ。

タクミ
Webエンジニア・のみらく開発者

Webエンジニア歴10年以上。50回以上の幹事経験をきっかけに、のみらくを個人で開発・運営しています。企業の懇親会から友人同士のカジュアルな飲み会まで、さまざまなシーンで培った実体験をもとに、幹事ノウハウを発信しています。

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